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アイデアの出し方(アイデア発想法)とアイデアの質について考えてみた

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多くの仕事でアイデアを出すことが必要なときがあるだろう。そのとき、なんかアイデアないかなー・・・という風に時間を過ごすと永遠にアイデアは出てこない。研究開発でもデータを収集して傾向があきらかになる、もしくは想定外の事象が起きた時に、なぜそうなるのかということを考えて明らかにする必要がある。このときに多くは自分の知識内 or 勉強した内容で現象を過不足なく説明しようとするだろう(帰納法、下記記事参考)。また、その対策についての案も自分の知識内の方法で解決できるストーリーを出すことが多い。このプロセスで仕事のストーリーを自分の頭の中で考えられ、うまくいっている時は問題ないだろう。しかし、何かについてとにかく多案を出すというときには上記の方法は向かない。なぜなら、自分の中でストーリーを作ってしまうとそれに固執することが多く、なかなか違う案が出しにくいからである。

ところで、世間ではアイデアの出し方としてアイデア発想法というものが数多く存在する。しかし多くの場合はフレームワークという型を紹介して終わっており、それですべてうまくいくかのような記述も見受けられる。たしかに型を丸暗記することは大切であるが、それはアイデアの質を保証するものではないことには注意が必要である。よって、今回はアイデア発想法の意味と、アイデアの質について考察してみた。

 

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 アイデア発想法とアイデアの質について

 

 アイデア発想法とはなんなのだろうか。結論から述べると、多角的な視点を与えるための道具である。言い換えると発想法を使うことで多角的に物事を考えることができるようになるということだ。これがなぜ必要なのかというと、人間の一般的な習性として1回認識して定義したものはその定義を変えることが難しいからだ。この認識は、目で見たものや触角など5感で認識して、脳で記憶の中から必要な情報を取り出して判定を行っている。では、やみくもに自分で多角的に見ようと考えてみれるものだろうか。例えば、絵でも写真でも、自動車でも電化製品でもなんでもいいが、見方や見るべきポイントを知らなければ、「いい絵だ」、「なんかいやな写真だな」、「なんかいい自動車(電化製品)っぽい」などという感想しか浮かばないだろう。このようにどのように多角的にみればよいのかも具体的に発想法は示しているのだ。もちろん、それ以外にも見るべき視点をいれたほうがよいと思えば、自分で追加していけばよいのである。つまり、発想法とは、どのように多角的にみればよいのかを型として示してくれているのである。

発想法の利点は上記した通りであるが、発想法に対して多くの人が勘違いしていることがある。それはアイデア発想法は、アイデアの出し方の技法であって、実際にその視点からアイデアをひねりだすのは自分自身であるということ、そしてその出てきたアイデアの質を保証するものではないということだ。では、アイデアの質は何で決まるのか。それは自身の知識・経験の量と質で決まるのである。ことわざで、「3人よれば文殊の知恵」とあるが、それは能力のない人間が3人集まればよいわけではない。異なる専門性を身に付けた人間が3人で議論すること、つまり、一つの話を3つの視点で見て議論することによって新たな発見があるのだ(専門性については下記記事参考)。議論の内容の基礎知識も勉強せず、さらに専門性のない人間がアイデア発想法を用いても意味がないということだ。

 

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 アイデア発想法紹介と確認

 

 

 上記では、アイデアの出し方とアイデアの質について考察したが、ここでは実際にどのような視点で見るように各アイデア発想法が言っているのかを確認してみようと思う。

 

・オズボーンのチェックリスト

1.転用・・・新しい使い道、他の分野への適用はできないか

2.応用・・・似たようなものはないか、何かの真似はできないか

3.変更・・・意味、色、働き、音、匂い、様式、型を変えれないか

4.拡大・・・大きく、強く、高く、長く、厚くできないか

5.縮小・・・小さく、軽く、短く、弱くできないか、機能を少なくできないか

6.代用・・・人、もの、材料を代用できないか

7.置換・・・要素、順序を置換できないか

8.逆転・・・順序、考え方を逆にできないか

9.結合・・・合体したら、混ぜてみたら、目的を組みあわせできないか

 

・希望点列挙法

あったらいいな、ほしいなというものを挙げていく

 

・欠点列挙法

現在の製品/サービスの欠点を挙げていく

 

・エスカーション

企画の物と動物(それ以外でも可)の特徴を掛け合わせてアイデアを出す方法

 

上記もしたが、この発想法の内容を少しでも見ると視点や考え方は与えてくれるという利点はあるが、実際にアイデアをひねり出すのは自分であることがよくわかるだろう。

 まとめ

 

アイデアの出し方としてアイデア発想法という方法がある。アイデア発想法は多角的な視点を機械的に与えてくれるということが利点であるが、実際にアイデアをひねりだすのは自分であり、アイデアの質は自分自身の知識・経験の質と量で決まるということを理解してアイデア発想法を利用しよう!