【かおかぼ】のブログ

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考える・考察するということ

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考えるとはどういうことなのだろうか。人によりいろいろな表現や思いがあるだろう。考える力がある・・・例えば普段話していて、理路整然とした説明ができる人に対して地頭が良いなど表現されることもあるが、これらの人は、はたから見れば考える力があると言えるだろう。

 

では、多くの人は[自分で考える/自分で考えなさい]ということを思ったり、人からいわれたりしたとき、何をする必要があるのか理解しているだろうか。

 

私は仕事で「考えました・・・けどわかりませんでした」という返答や、それ以前にグラフがきれいな右肩上がりになっているのでAを増やすとBも増えますという考察にもなっていないプレゼンをよく聞くことがある・・・というか、ほとんどの場合が考察になっていない。このようなとき、間違ってても途中でもいいから考えた内容を示して説明してみてというときもあるが、考えた内容を示されることはほとんどない。また、なぜAを増やすとBが増えるのですかと質問することがあるが、Aを増やしたらBが増えたからですというよう答えになってないことを真顔で返すうすらバカが多い。実際に頭を使うというイメージが強いと思われる研究開発の現場にいてもそのような人間が大半である。

 

ここでは、私が思う【考えるとはどういうことか】について記述していこう。

 

考えるとは何をしたらよいのか

まず、考えるとは何か、どうすればよいのかという疑問が生まれるだろう。これに対して

とにかく考えればいい、考えるとは考えることであるという返答は、上記したAが増えたBが増えたの議論と同列である。

 

ではどうすればよいのか。

 

私が思うに、考えるということを実行する際に意識すべき大切なことは2つある。一つ目は【物事を詳細に突き詰めて言語化する】こと、もう一つは【物事をシンプルにして言語化する】ことである。それぞれを以下で見ていこう。 

 

物事を詳細に突き詰めて言語化する

まずは、上記のAが増えてBが増えるということを例にとってみよう。A増えたらB増えたという説明文で事象を言語化して一応説明できている。しかし、私が思う詳細に突き詰めて言語化するということはそれで終わりではない。

そこで終わらずになぜそうなるのかという疑問を持つことが必要である。そうするとそうなる仕組みを調査して自分でストーリーを作る必要がある。その仕組みは自然科学では、基礎理論や原理と言われるものをあたるとよいだろう。つまり、今回の例で言えば、A増えたB増えた、その理由は、○○の原理から考えると妥当である(間違いのない結果である)という説明になり、同時に信頼性も向上させてくれる。

つまり、出てきた事象がシンプルであり、より深く自分で理解するため or 人を説得させるためには、出てきた事象と既存の原理・理論(自然科学でなければ論理)とを【組み合わせて結びつける能力】が必要な能力の一つである。これを頭の中だけで考えるのでなく、【文章や言葉で表せる=言語化する】ことが、深く掘り下げるという方向で考えるということを行う上で意識すべきことだと思っている。 

 

物事をシンプルにして言語化する

考えるという方向には上記ともう一つ、複雑な事象をシンプルにする方向性がある。これは上記での「考えたけどわかりませんでした・・・」ということに対して、どうすればよいのかの回答になると思う。単純化、シンプルに考えるということは物事の本質は何かを見抜くということである。つまり、出発点は上記と同様に本質はなにかという疑問を持つ必要があるということだ。例えば、お金を貯めるためにはどうすればよいかという問題があったとしよう。このとき、たまにファイナンシャルプランナーがいうような豚財布はだめ、レシートなどを管理してどのように支出しているか把握しようというようなことは枝葉である。貯金するためにはそもそも貯金はどうすればできるかを定義しなければならない。私が考える本質は[貯金=収入-支出]である。つまり、収入より支出が少なければお金は貯まるのであり、現在貯金がなく貯金したいなら、収入を増やすか、支出を減らすしか方法はない。このように、【極限まで情報を排除して本質を見出す】ということが、複雑な事象をシンプルにするために必要なことであると考えている。 

 

まとめ

考えるという行為には二つの方向性があり、それは【物事を詳細にする】と【物事をシンプルにする】という方向性である。初めにどちらの方向で考えるべき問題なのかということを明らかにしておく必要があるだろう。しかし、最初に行うことは同じで疑問を持つということがスタートラインになる。その後、前者であれば、情報を組み合わせて結びつけて説明できる能力が必要であり、後者であれば、情報を極限まで排除して本質を見出し説明する能力が必要となるだろう。