【かおかぼ】のブログ

気になること調べたり、日記だったり・・・そんなかんじ

デフレの真の理由はなにか

スポンサーリンク

 

日銀の黒田総裁などが強力な金融緩和政策を推し進めているが、一向にインフレにならない。別に私は経済学を専門に何十年も学んだ人間ではないが、つねづね、彼らは現実ではなく、どこか空想のヴァルハラのような場所に住んでおり、そのヴァルハラに対しての経済政策を行っているのだろうと思っている。彼らは現実がまったく見えていなく、また経済学の理論というものを唯一絶対の神のごとく妄信しているように見える。そこで、今回は現実の現象をもとに現在起こっていることを説明して、デフレの真の理由を考察していくことにする。

 

まず最初に:インフレとデフレの簡単まとめ

インフレというのは、モノやサービスの値段が上がっていくこと、デフレはモノやサービスの値段が下がっていくことである。そして、現在の金融政策ではリフレ派と言われる人たちが舵を取って政策を計画・実行している。このリフレ派と言われる人たちの基本的思想は、毎年少しずつインフレがおこることによって安定成長をすることができるという思想である。

 

そもそも経済学とはどのような学問なのか

現在の政策はケインズ経済学が大枠にあって、それから理論を構築している。ケインズ経済学の経済刺激策は、金利を下げること、そして政府の財政出動によって、不景気を改善できるという政策である。しかし、それは過去数十年間も日本が行ってきたことであり、さらに不幸なこととして効果がない(1部の人間の懐には着実に効果があるだろうが・・)ということは我々日本人であればよく知っていることである。以下の記事にも書いたことだが、自然科学であっても理論は万能ではない。自然科学の理論とは[ある限定条件化において成り立つ推論]のことである。一方の経済学などの社会科学での理論は[ある限定条件化において成り立つ可能性が高い推論]だと個人的に考えている。つまり、色でいえば、自然科学の理論はその限定条件下において白黒はっきりできるのであるが、社会科学は、ある限定条件下においても、白黒つけることができず、色の濃淡で判断する学問であると考えている。それなのに、現実の経済学者や実際に政策を行う人間は、経済理論を妄信しており、その理論の限定条件と現在の差異を考慮していなく、各政策を立案している。これでは経済政策の効果がでないのは当たり前のことであると考える。

 

www.kaokabo.com

 

 

現在の物価は何が起こっているのかを考察する

では、現在の物価に対しては、どのようなことがおこっているのだろうか。それについて、物価の話ではないが、テレビや写真が普及する前の江戸時代以前の美男美女と現在の美男美女について述べていき、その話を現在の物価に結びつけていくことにする。

 

江戸時代以前の美男美女とは、村一番の美男美女やその地域一番の美男美女を指していた。それに対して、テレビが普及した後の美男美女というのは、日本全国、全世界の美男美女を美男美女と指すようになった。

 

では、これらの差異はなんだろうか。

 

それは母数が圧倒的に違うということと、美男美女になれる顔のランクが圧倒的に厳しくなったということであると考える。

 

ひとえにこの現象が多くの製品群に対して起こっているのである。昔は、家電製品はその地区一帯の家電量販店で一番安い場所はどこかという勝負であったが、ネットが普及した今現在は、全国や海外の販売店すべてで競う必要が出てきた。もちろん、母数が圧倒的に多くなり、安いと言われる価格の基準が圧倒的に厳しくなった。

 

このように上記したことが、多くの製品で起こっているので私はデフレがなくならないと考える。

 

デフレを逃れられる製品とは

では、すべての製品の値段が下がり続けるのかというとそうではない。例えば、美男美女にもいろいろな顔があるように、ある程度質が高いということが前提で、そこでしか買えないものに対しては値段が高くても多くの人が購入しているし、それをテクノロジーの進化が後押ししている。

 

私の地元の話になるが、お菓子屋さんをしていたが、ネットでおからクッキーが大当たりして、ネットのおからクッキー専門店になった店もあるし、北海道の有名なお菓子店であるルタオなども値段は安くはないが、おいしいそこでしか買えないお菓子を作って繁盛している。

 

また、もう一つ身近なところでは居酒屋も同様のことが言える。ひと昔前はスマホがなかったので、駅前の大型チェーン店が流行っていたが、スマホの到来のおかげで、簡単に個人店の評判や場所が検索できるようになった。そして、日本酒にこだわったお店等個性がある居酒屋が現在流行っているように思う。

 

まとめ

デフレの真の理由について考察した。その理由は従来の理論では想定していない量の母数の増加とそれに伴う安い価格の基準値の低下が著しいせいである。それらの競争は工業製品などで起きやすいだろう。これらのデフレから逃れるためには、ある程度以上の質を保ちつつ、そこでしか購入できない(または体験できない)商品である必要があるだろう。