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日本の財政~いつのまにか我々は総力戦のさなかにいる~

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 3年連続で予算概要請求100兆円越え

2017年度の予算概算請求額が101兆円と3年連続で100兆円を超える請求額となっている。1億総活躍社会の内容が多いことや、マイナス金利による収入増が見込めることなどが追い風になっているといわれる。現在の日本の財政状態からすると、マイナス金利で数兆円程度国債費が安くなるからといって使っていいわけあるか!とあたりまえのことを思ったりもするが、国(老人)は総力を挙げてジェンガを行っている最中で返済する気がないのだから個人で備えるしかない。

※国:ジェンガを行う順番は年齢で決まっていますので割り込みはできません。国民の皆様ご承知おきください。

日本では過去に同等レベルの財政赤字があったのか

財務省の公表データでは、現在の日本は[債務残高/GDP]で230%に達しており、世界トップをひた走っているが、過去の日本で同じような状態があったのだろうか。実は、第二次世界大戦時に現在と同等レベルだったといわれている。1945年の公式統計がないため、推定数値にばらつきがあるが(真壁昭夫:260%以上、岩本康志200%程度等)、どの予測も現在の数値レベルと同等である。

我々は今、総力戦のさなかにいる

[債務残高/GDP]の比較であるが、我々はいつのまにか総力戦を開始していたのである。

このように、財政が悪化したとき、過去の日本ではどのようなことがおこなわれてきたのだろうか。

江戸時代には、悪貨鋳造が頻繁に行われた。これはグレシャムの法則の通り、悪貨は良貨を駆逐するということは有名だが、一時的には財政は良くなるものの、すぐインフレで景気が悪くなるなどの副作用が発生する。現在のお金は紙幣であるので、金銀の比率等をいじるということを現代風に直すと価値の切り下げを行うことがこれにあたるだろう(人民元でおなじみ)。現在の政府が切り下げを行った場合、現金で一生懸命に預金していてもいきなり資産価値が半分になることも十分にありうると把握しておく必要がある。

では、戦後はどうだったのか。有名なことだが預金封鎖が行われた。また、同時に新円切り替えと資産税も導入された。具体的には敗戦から半年後の昭和21年2月16日に話しあいが行われ、その翌日に緊急金融措置令を公布し、預金封鎖が完了した。そして新円切り替えを行う際に新円の引き出し額の上限を設けているので、預金を引き出せなくし、さらにタンス預金等の現金が紙屑になったら困るので人々は銀行に預金をして、政府は個人の資産を把握した。ここで、資産税を導入して、25%~最大90%もの税率をかけて国民の資産をむしり取ったのである。現在の国会などからしたら考えられない速さで法令の公布を行っているが、やろうと思えば国は1日で法律を作ることができるという前例があることを知る必要がある。

また、近年でいえば、2013年にキプロスで預金封鎖+資産税が行われており、戦後の日本に比べたら低いが10万ユーロ以上の預金には9.9%、それ以下には6.6%の税率がかけられている。預金封鎖はごく近年でも起こっているのでそれらに対しても備える必要がある。

備えとしてよく言われているものには外貨預金、外貨のタンス預金、金などの実物資産、株、不動産などいろいろいわれているが、一番初めに投資すべきは、これらを判断できるように、そして没収される資産を形成できるように自己投資(勉強)する必要があると考える。

 

それにしても、私自身、日本は閉塞感に包まれているなぁと感じることが多い。個人的には閉塞感は希望のなさ、見通しの悪さからなんとなく感じるものであると考えているが、国民一致団結して行う総力戦のさなかにいるのだからそのように感じるのも当たり前の話なんだろう。