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搾取されないための考え方~流行(ブーム)・ブランド・広告についての一考察~

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この世の中は金を浪費させるシステムで満ちている。その金を浪費させるシステムの中で日常に自然と溶け込んでいるものの中で代表的なものに流行・ブランド・広告があるだろう。今回はこれらについて論じていくことにする。

 

まず、これらが何なのかについて整理していこう。

 

最初に、流行とはなんだろうか。これは、ある一定期間人気になっている(なった)ものと定義して良いだろう。これには音楽、洋服、小物、食べ物、何かのフレーズ等、あらゆるジャンルのものが流行として日々、テレビや雑誌で紹介されている。

 

一方、ブランドとは広義では、各製品において、他の類似品と区別するために生み出された概念であり、狭義では高級品を表している。今回は、狭義である高級品をブランドと定義して話をしている。

 

最後に広告とは、各企業が広告費として広告配信企業(テレビ局、Google等)にお金を払い、各企業(製品)のアピールをして、消費者に自社や自社製品を認知させるために行う宣伝である。

 

私は、これらに踊らされないためには2つの考え方が必要であると考えている。一つ目は情報とプロパガンダを混同せずに区別すること、二つ目は自分の内面を根本から変えることである。これらについて以下で説明する。

情報とプロパガンダを区分する

情報とプロパガンダは異なるものであるが、多くの人が混同しているように見られる。言葉は悪くなるが、貧乏人の多くは人為的に作り出された流行・ブランド・広告を真に受けて、時間と金を浪費している。

 

では、これらの本質とはなんだろうか。

 

私はこれらすべてがプロパガンダであり、その内容は仕掛けた企業や個人が儲けるために、つまり、民衆から搾取するために打ち出されたものであると考えている。

 

では、情報とプロパガンダの見分け方はどうすればよいのだろう。

 

それに対して、私が考える対策案の一つ目は、これは誰が何の意図で発信しているのか、つまり、誰が儲かるのかということを常に念頭に置くことである。

 

プロパガンダの代表的なものは上記した3つであると考えているが、具体事例を述べると、夢のマイホーム等に代表されるキャッチコピーが挙げられるだろう。

 

ではこのキャッチコピーで儲かるのは誰だと考えると、不動産屋や銀行などが儲かると考えられる。

 

冷静に考えれば、低金利であろうとも、20年~35年ローンを払うということは、金利だけですぐにウン百万円というお金を浪費してしまう。しかし、多くの人は金利のこと(実際に余剰に支払う金額)や建物の価値の目減りする割合、現在の終身雇用等が薄れてきているなどの経済状況や日本の人口分布、自分の人生の自由度などを考慮せずに購入を決めている。つまり多くの人はなんとなく・常識・イメージで決めているのである。

 

対策の2つ目は情報を収集して比較することである。

有名な事例として、ニベアの青缶と高級クリームのドゥラメールの成分がほとんど同じであるという事例で見ていこう。

 

ここでの情報とは何だろうか。

 

それは、保有成分であると考える。実際に成分を比較するとほとんど違いがないことが明らかになっており、フコイダン等が追加で入っているだけである。しかし、値段は数十倍も異なる。

 

一方、プロパガンダ(ブランド)とは何かというと、マドンナなどの有名芸能人が使用している高級品というイメージである。

 

もちろん、私は家を購入することや、ドゥラメールを購入することを否定しているわけではない。しかし、[誰が儲かるのか][情報を収集して比較する]ということを行い、上記したような内容を加味した上で判断を行う必要があると主張しているのだ。きちんと上記したような情報を把握した上で判断してそれでも欲しいというのなら個人の自由であるが、何も考えずにこのようなことを繰り返していると、現在金持ちでも貧困へ向かうだろうし、現在貧乏であれば、一生貧乏で過ごすことになるだろう。

自分の内面を根本的に変えるために必要な視点

 上記では、仕組みとその対応策を述べた。しかし、私はそれだけでは不十分だと考えており、現在浪費させられている人は自分の内面、考え方を変える必要があると考えている。

 

では、どのように変えるかだが、おそらく、プロパガンダを情報と勘違いしている人は、世間一般が良いと判断している考え方が自分にとっても良いことだと刷り込まれているのだと考える。うそも100回言えば本当になるというナチスのヨーゼフ・ゲッベルスの言葉があるが、自分の周りの人間もそのような誰かにとって都合のよい常識や考え方が正しいと思い込んでいる人ばかりで、それを鵜呑みにしていると推測する。実際に心理学の研究によって、真理の錯誤効果と言われる上記したことが起こると証明されている。しかし、このことを把握すれば、今までこのような理由でプロパガンダによる浪費をしていても、上記した対応策で予防ができるだろう。

 

もう一つ考えられるものが、承認欲求である。なぜ人は流行物やブランド品を購入するのだろうか。私はその理由として、他者からの承認欲求を欲しているからだと考えている。

この承認欲求の中には、他者とのつながりを求めたり、他人と比べて優越感を得ることを目的としたりなど、動機はいろいろあるだろうが、集約すると自分の不安を解消するために承認欲求を欲していると推測している。

 

しかし、これらに対しての解決策としてお前の顔を気にしているのはお前だけなので、[承認欲求を求めることをやめよ]ということのみでは、多くの人間にとっての解決策とはならないだろう。

 

なぜなら現実問題として世間一般の人間はそんなに強くないからである。

 

その根拠の一つとして、仏教を例に説明しよう。仏教には自力本願という考え方の小乗仏教と、他力本願である大乗仏教という考え方に分かれている。もちろん、過去から現在まで主流派は他力本願である大乗仏教である。さらに江戸時代になってから、堂々と戒律を破った親鸞は南無阿弥陀仏と唱えるだけで極楽浄土にいけるという教えを庶民に広め、民衆はそれを受け入れた。

 

これらのことからわかることは、多くの人は自力で自分に降りかかる問題や自分の承認欲求に向かいあって解決することが本来のあるべき姿であり、目指す姿であるのだがそれができないのである。むしろ、そんなことができるのは少数派だということだ。多くの人間は自分の不安を処理することに四苦八苦しており、何かにすがっている 、または、すがりたいと思っている。よって現時点で承認欲求があることを恥じる必要もないし、自分自身を卑下する必要もない。

 

では、どのように承認欲求と付き合えばよいのだろうか。

 

私の考えは自己暗示をすることである。しかし、注意が必要である。それは上記した宗教ももちろん含むが、流行やブランド等の他人が作ったものにすがると搾取されるという事実を認識しなければならない。

 

つまり、なるべく他人が作ったものに縋らないということだ。

 

その自己暗示は他人に迷惑をかけなければなんでもよいだろう。例えば、仕事に対して自信を持つために勉強するでもよいし、イチローのように決まったルーティンを行うようにするのもよいし、筋トレでも良い(笑)。自分の頭で考える習慣を持ち、上記した自己暗示で自分の安全地帯を設置することが大切だと私は考える。

まとめ

流行(ブーム)・ブランド・広告はプロパガンダであり情報ではないがこれらを混同すると金を搾取され、一生貧乏のままである。なぜならそのプロパガンダは、私たちから金を搾取するためのものだからである。情報とプロパガンダを区別するためには、誰が儲かるのかという問いかけや、情報を収集して比較することが大切である。また、自分の内面に対しては、世間一般の良いと言われることがそのまま自分に対して良い選択肢とは限らないことを覚えておこう。また他者からの承認欲求によって浪費して搾取されている人間は、承認欲求を持つことはあたりまえであるので、現時点で自分を卑下することはない。しかし、他者が作ったものに縋ると搾取されてしまうという視点を持つことと、自己暗示を行うことによって自分自身の安全地帯を設けよう。そして、自分の頭で考え、安全地帯を持つことによって搾取されるのを防ぎ、金に困らない生活を目指していこう。