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ホリエモン(堀江貴文氏)のビジネスモデルの成長とその参照元は誰かを推察する

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今回は、彼のビジネスモデルを観察した結果を記述していく。ちなみに私はホリエモンの信者でもアンチでもないことは、はじめに明記しておこう。

 

では、以下に現在の彼の金の儲け方を列記していこう。

 

・ウェブサービスを他人と共に立ち上げる(VALU等)

 

・月額課金サービス(オンラインサロン、有料メールマガジン)の発行

・各種コンサルやイベント・セミナー開催

・書籍の執筆

・YouTube &サイトに掲載されている(アドセンス)広告料

 

 

上記が主な収入源なのではなかろうか。このうち、ウェブサービスを立ち上げるについては、彼はライブドアを立ち上げているので、ライブドア時代から変わらず行っていることで立ち上げること自体は成長とは呼べない(事業内容の良し悪しは別として、立ち上げる技能についてはすばらしいの一言だ)。この事業を立ち上げるというときに過去から学んだことはVALUを立ち上げた際に発揮されているように思う。あのようなサービスを立ち上げる際、金融庁にお伺いを立てて、違法ではないことを確認しているからだ。過去のグレーの株式投資方法から世間にたたかれ、少額の粉飾決済で実刑まで受けているので、法律を守るということと、そしてそれをお上に保障してもらう根回しの大切さに気付いたのだろう。

 

さて、ここまでであれば、何も新しいことはないが、彼が力をいれていると個人的に考えているのは下の4つである。これらを複合的に組み合わせることによって、うまくお金を儲けられるような仕組みを作り上げている。どのような形を作っているのか以下に記述していこう。

  

客集め:無料→単発課金→月額課金、自分の収入:広告収入→単発課金→月額料金

 まず、客集めを見てみよう。我々の立場から見たら、webやテレビ、SNS等無料で情報に触れられる。それらは現在、窓口として、HORIEMON.COMにまとめられてもいる。そして対談などは無料で読めるようになっているし、ニュースキュレーションなども行って一言のときもあるがそのニュースに対するコメントなども記載されている。また、ユーチューブに動画をアップしており、無料で動画が見れるようになっている。利用者が無料で利用できるようにして、間口を広げている。自分自身(の考え方)を知る人間が多ければ多いほど、ファンは多くなる(ファンになる人が発生する可能性が向上する)からである。それらが本や講演等につながっていき、信者にクラスチェンジした人間は、毎月お布施(メールマガジン・オンラインサロン)を払うという流れである。

 

収入の仕組みをみても、とりっぱぐれはない。なぜなら無料の記事や動画には(アドセンス)広告を張り付けて、広告料を徴収しているからである。このように広告収入+単発収入(本・講演等)+月額収入(メールマガジン・オンラインサロン)でただ働きはしていない。

 

また、彼の主張は、好きなことを好きな場所でする、やりたいことをやる、起業しなきゃ・・という主張が多いように見受けられる。彼のオンラインサロンの目標は、主張を繰り返して、この主張が大好きな支持者から定期収入を得て、さらにその支持者がうまくいって会社を立ち上げたときには、コンサルに就任するなど影響力を保持して、人脈形成まで行えるということを構築したいのだろう。

 

ホリエモンはこの構図を誰から学んだのか

 コンサルが金を設けるためには、金持ち担当のコンサルになるか信者から金を回収するしかない。そして、ホリエモンは信者から金を回収するシステムはコンサルを参考に構築していると考える。

 

では、誰を参考にしたのだろうか。

 

私の完全な主観であるが、大前研一氏を参考にしたのでと推測する。

 

なぜなら、大前研一氏はすでに同じシステムを構築し、さらに発展させているからである。

 

大雨研一氏も著書やコラムで、同様に起業・勉強・すきなことをする等を昔から主張していた。

 

そして自分で起業学校などを作り出して各種セミナーを多数開催しており、うまくいったものに対してはコンサルに就任して影響力の保持と人脈形成を行い続けているように思う。

 

また、大前研一通信という月額課金が徴収できるものもメールマガジンが流行る以前、紙での発行の段階において構築ずみである(正確には年間購読料だが、年間料金を前払いでもらうほうが月ごとに徴収するより優れていると私個人は考えている)。

 

昔は、入り口として本、テレビ、経済雑誌などを経由して、信者を獲得してきたのだろう。

 

もちろん、現在は、きちんと無料で読める各種オンライン経済紙に記事を掲載して自分のことを知ってもらうための間口を広げているし、メールマガジンについても電子データと紙の両方に対応しており、抜かりなくシステムはチューニングされている。

 

ここまでであれば、現在のホリエモンと同じだろう。

 

しかし、大前研一氏は、自分の学校を国から認可された大学・大学院へと変貌させたのである。学校に国のお墨付きがつき、信者にも箔をつけることに成功しているのである。これは非常に大きいことだろう。過去の大前氏の学校と現在のホリエモンのオンラインサロンに参加していましたという人材には、残念ながら価値はないからである。これは普段の自分自身の仕事で振り返ってみたらわかりやすいだろう。自分が仕事をしているとき、そのようなことを述べてコンタクトを取ろうとする人と私は確実に会わない。私は人事ではないが、もし人事であっても転職時にそのようなことを喜々として言う人間に価値など見出さないだろう。しかし、仕事である程度の実績を積みつつ、MBA取得によって経営の勉強をしてきたので、それらを組み合わせた○○という仕事を行いたいなどとうまく説明できれば転職のときマイナスにはならないだろう(確実に有利になると言い切ることはできない)。

 

これだけでも十分にすごいことであるが、大前氏のビジネスモデルはここで終わらず、まだ進化を続けている。

 

それは単科制度であり、講義一つ一つまで、売り出しているのである。

 

これは何を参考にしたのだろうか。

 

私はユーキャンのビジネスモデルを参考にしていると考える。ユーキャンは国の資格の参考書はもちろん、自分で勝手に作った役の立たない資格の講座も並列で売っている。国の資格があることで、ユーキャンは箔を得ているのだと私は判断している。大前研一氏も国の認可がある大学で習う講座にプラスして資産形成講座・英語学習等の講座も単講座として料金を設定して売りに出している。それも非常に細かく各種講座を準備して、金を儲けることに余念がない。

 

これらのことから、私が学んだことは、金儲けがうまい人達は、うまく他のシステムを模倣しているということである。今回述べた彼らや彼ら以外でも、勉強や情報収集に余念がなく、どのシステムを自分が模倣するのが良いのかを常に探し、学び続けているのだろう。

 

私自身も上記したシステムから搾取されないように、情報を収集して、学び続け、自衛し続けて行こうと考えている。