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今流行りのカーボンニュートラルの内容をまとめてみた

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最近時、SDGsなどと共にカーボンニュートラル(以下、CNと記述)がよく聞こえてくる。絶対的正義の名のもとにいろいろな人が地球が~・・・、未来の子供達のため○○~と述べている。現在は欧州が主導して勝手にルールを決め、自国(領域)に有利な決まり事を決めようとしている。全世界、各国で温度差があるがCNに向かって進んでいる。このままでいいのか、本当に二酸化炭素が原因なのかという思いを持っている人も多数いると思うが、二酸化炭素が温暖化の原因という証明が難しいのと同様に違うという証明も難しいため、この流れを完全に止めることも困難である。ただし、全世界が向かっているものがどのようなものなのかを知ることは重要であると考えるため、以下に簡単にまとめてみた。

CNとは何か

結論から述べると、CNとは、人為的な行為で排出する二酸化炭素量を(実質)ゼロにすることである。人為的排出以外では、自然もCO2の排出と吸収を行っているため、人為的な排出と定義されている。CNにする目的は地球温暖化を防ぐためだ。では、なぜカーボン(GHGも含むこともある)、二酸化炭素が原因とされているのだろうか。その根拠とするものが、図1のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)に出ているシミュレーション結果である。1850年からCO2排出が人為的な影響により増え続けていることと地球の温度上昇に相関があることを根拠として、CO2が原因であるとしている。

 

図1

 

ここで、このグラフを見て思うことがある。それは見せかけの相関ではないか?という疑問である。その理由はCO2が温暖化の原因だと特定できるメカニズムが欠如しているためだ。地球環境全体を模擬することはむずかしいかもしれないが、実験を行う等をしてメカニズムの推定を行わないと、CO2が原因という根拠のグラフを見せられても現時点ではただの見せかけの相関にすぎず、信じることはできない。そもそもCO2の増えているデータに地球の温度が上昇しているデータをプロットしてグラフ化したら、相関があるに決まっているからである。また、その後の予測もシミュレーション結果で示しているがシミュレーションはパラメータをいじればどんな結果も作れるので、盲目的に信じることは危険である。

実際の製造業等でのきちんとしたシミュレーションの利用は、実際の物(結果)とシミュレーション結果が同じになるようにチューニングしてから、その後の予測にシミュレーションを使用することが多い。この時、可能な限り現実の事象をデータ化してシミュレーション内に反映しており、複数条件の現実の結果と合うようにするのでノウハウ構築には時間がかかる。CNに限らないが、このように見せかけの相関で物事を述べようとする人が多く、また人々もグラフを見ると信じる傾向にあるので、注意が必要だと考える。

地球温暖化の原因でCN以外の可能性はあるか?

ではCO2以外に1850年から劇的に増え続けているものはほかにあるのかということになるが、すぐに思いつくものはいくつもある。まずは世界の人口である。世界の総人口は1800年から2000年にかけて約10億人から65億人に激増している。また人間が使用するエネルギー量の増加(総量/個人消費量両方)もある。どちらも上記のCO2ー地球温度グラフのように地球温暖化と相関があるように見えるはずである。他には1850年から現在まで続く企業の売り上げ高でも相関があるように見えるだろう。

繰り返しになるが、このように1850年から上昇しているものを見つけてプロットすればそれらしく見えてしまうので、グラフ上で相関があるように見えても盲目的に信じることは危険である。

では、地球温暖化の原因はCO2以外に原因として考えられるものは他にあるだろうか。証明等できないが、妄想として以下に私の考えを記述してみよう。

まず、地球表面の温度は以下の式で表すことができると仮定する。

 

地表面温度=地表面で発生する熱量+地表面に届く太陽光熱量

      +地球内部(マントル)からの熱伝導-地球外に排出する熱量

 

この時、地表面に届く太陽光熱量と地球内部(マントル)からの熱伝導は一定と考えてよいとすると、変数は【地表で発生する熱量】と【地球外に排出する熱量】となる。CO2に代表されるGHGガスが増えると地球外に排出する熱量が減るため、確かにCO2が原因で温暖化が起こりそうではある。しかし世間一般で言われているCNの問題点は、【地表面で発生する熱量】のことを考慮していない点にあると私自身は考えている。

地表面で発生する熱量とは人類が使用するエネルギー量と相関がある。例えば、内燃機関であれば熱効率は最大効率40%を超えるものもあるが、これは、使用エネルギーから取り出せる動力が最大で40%ということであり、残りのエネルギーの60%は熱となって捨てている。発電所の発電プラントの効率〇%というものも同じで、発電時にも電気を作りながら同時に熱を大量に捨てている。電気で動く電化製品も同様で効率100%というものはないので、投入した電気量(エネルギー量)のうち、何割かは熱で捨てている。

このように使用エネルギー量の増加は同時に大気中に放出する熱量も増やしており、地表面の温度に何らかの影響はあると考えているが取りざたされていない。

本当にCNを達成しようとすれば、すべての発電を原子力発電及び自然(水力・風力・太陽光)発電にすればよいのであるが、もし、上記の妄想が正しかった場合、人類の使用エネルギー量が増え続けるので、CNにしても温暖化は止まらないことになる。

また最近時はCNするための技術開発が盛んにおこなわれている。現在のシステムで使用するエネルギーに追加でCNにするためのエネルギーが必要であるため、使用エネルギー≒【地表面で発生する熱量】はより顕著に増加するだろう。

このようにメカニズムの欠如によってCN一辺倒で本当によいのかという疑問は残り続ける。しかし全世界で(一応)信じて突き進んでいるので、天動説を世界中で信じられていた時に地動説を唱えても無駄なように、CN不要論/疑問論を唱えても今現時点では無駄でどのように付き合っていくかが必要になる。

CNとの付き合い方

【地表で発生する熱量】と【地球外に排出する熱量】のどちらにも有効な手段は極論を除けば、あらゆる製品・システムの【効率を向上させる】しか解はない。また極論でいえば、人類の人数を1/10以下に減らすなどをすれば、現在の人類が築いてきたシステムを維持できるかは別として温暖化は止まるだろう。

さて、CNについては上記の問題があるが世界各国(特に欧州)がCNを言い出している大きな理由として、経済成長のための経済政策の意味合いも強いのではないかと考えている。なぜなら、CNによって新たな産業(水素社会やCO2回収技術等)が発生して、投資・開発にお金が流れて経済が活発になるからである。

このように経済政策として打ち出しているものであるため、企業活動等でお金を稼ぐために利用するという考えも付き合い方の一つであると考える。

このとき、理想論で言えばCNのルールは人が作るルールであるため、ルールを作る側に回ることがベストである。ルールを作成する側になれない場合はCO2実質ゼロというルールは人間が勝手に決めていることを把握して、ルールが作成者の都合で変わる可能性を考慮しながら、ルールがどのようになっているか、なりそうかに注視する必要がある。

個人としては、CNを盲目的に信じることは危険であることを認識することが重要である。そのうえで無駄に高い商品を買わない等の節約や投資を行っているかたであれば、○○というCN技術・製品を製作している会社→そのCN技術の主要部品を製作している会社等の分析をきちんと実施して、ルールに注視しながら自分自身が経済的に優位になるように投資する等の選択肢がでてくるだろう。ただし、自分自身で調査も実施せず、怪しげな無駄に高いCN物を購入したり、詐欺に引っかかることには注意しよう!

余談

有名人(金持ち含む)が環境のことについて述べている記事をweb上で見かける。その多くが一般の人より広い家に住み、いい生活をして移動等もしているにも関わらずだ。

 ちなみに工場の使用エネルギーのうち、大きな割合をしめているものに工場空調がある。広い建物を冷やしたり温めたりするのには工場の機械を動かすより多くのエネルギー(電気やガス)が使用されている(※もちろん、工場や機械によるが空調に多くのエネルギーが使われている事実は確かである)。このようにエセ環境アピールを実施している人間の述べることはきちんと情報収集していないおバカさんか、自分のブランディングのために環境について語っている人なので話半分以下で聞くことをお勧めします笑。